6月21日(水)に行われました「天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会2回戦」の松原良香監督記者会見コメントについてお知らせいたします。
いわてグルージャ盛岡の試合に応援しにきてくださりありがとうございました。
今日のこのゲームというのは、ロアッソ熊本とFC琉球さんの試合と我々の試合の2試合だけで、しかも横浜でやれるということで、本当にこんな絶好の機会ってないんですよね。
私も監督に就任させていただいて、行ったことのない盛岡(岩手県)、秋田社長しか知らない中で、その中で自分のコンセプトを落としつつ、チームもクラブもそうですしやってきています。
我々は29名しか選手がいません。その中でケガ人も数名いて、今度の土曜日(の試合)頭から出るメンバーも加えながらやってきました。
まず立ち上がりの所は前半に先制して、私は攻撃的なサッカーをやりたいと思っています。しっかりボールを握りながら、選手が判断をして、5レーンをうまく生かしながら、ボールホルダーに対して1列目がちゃんと右と左にポジションを取って、頂点もポジションを取って、相手を見ながら動かして展開していく。
今日の絶好の相手というのは、個人もチームも成長する絶好の機会でした。なので、勝ち方もあれば負け方もある。我々は失うものが何もないですから、ほとんど試合経験のない選手も出ましたけども、思い切ってやってくれた。これが私が一番評価できるところだと思います。
私も監督としてのゲーム経験が少ないですけれども、一番大切にしているのは応援しに来てくださる人たちが「どう思うか、どう感じるか」これだと思います。私も長く解説者としてやらせていただきましたが、その部分を一番大切にしてきました。昨日も日本代表戦がありましたが、我々も4-3-2-1でやっていて、守備も偶然同じ4-2-2のブロックを組んでいるので、日本代表チームの戦い方も若干参考にさせていただきながらやりました。
私が攻撃的なサッカーをやる上で1番理想としているのは、5人がボックスの中に入ることです。前に4人いて、センターバックも入って、ボランチも入って、それでクロスに対して5人という意味なんですね。ただ、相手との力関係もあるので、最初はサイドバックがボックスの中まで進入するというのはなかったと思います。でも先制できて、そのあと追いつかれて、失点はコーナーキックから2本でしたが、その辺はJ1とJ3の違いでキック精度の高さとか、ゲーム経験の足りなさが出てしまった。特にゴールキーパーのところは出やすいですから。でも、チャレンジしてほしい。足元のところも。それがコンセプトとして積み上がっていくものだと思うので。
今までのJリーグ戦もそうですが、最初の出足は良くて、そこから今2連敗で難しい状況になっていますが、一番やってほしくないのは我々のフットボールではない中での負け方です。これは何も残らない。やはり自分たちができるだけボールを支配しながら、相手コートで、前でフットボールする。スローインになったときもアクチュアルプレーイングタイムを増やすようにすぐに始めて、すぐにポジションを取って、ボールを動かして相手を動かして、前進していく。ボックスの中にできれば5人入る。得点はボランチが、松原 亘紀が決めました。これはある意味、いわてグルージャ盛岡の理想の形でもあります。今シーズンに限っては佐藤未勇という若い選手が出ていますけど、センターフォワードが流れの中で点を取れないのが今我々が一番苦しんでいるところです。
自分たちがボールを握りながら、ゴール前まで行くことは今J3ではできるようになってきてますし、あとは決めるという作業とメンタリティーです。強いメンタリティーを持ちながらやり続ける。ここはあったと思います。今日の後半の残りの2失点、クロスからサウロ ミネイロに決められましたが、あの一瞬、ボールが横から入ってきたときにマークが確認できないとか、しっかりと自分がコーチングしながら、まず出どころを防ぐとか、この辺がJ1との力の差が、交代とかいろんな差が出たのかなと。
今ロッカールームで言ってきたのは、これは我々が成長するきっかけとなったので、上を向いて、悔しがるのは今日までで、明日からやっていこうと。得るものが多い試合だった。
すぐ我々はみんなで練習しますので、このメンバーも土曜日の試合に出ますから、良い準備をしていきたいと思います。