【クラブ】シーズン移行説明会議事録
2023年11月20日

11月19日(日)に行われました「シーズン移行説明会」の議事録についてお知らせいたします。


みなさんに集まっていただいたのは、シーズン移行をJリーグが進めようとしています。その件について現状報告とみなさんの意見を聞きたいです。

現在、話になっている中で一番大きな問題は、シーズン以降した時にチームとしてキャンプの時間が長くなってしまうことです。今のシーズンからホームでやる期間は基本的には変わりません。
大体3月の3週目くらいからホームはスタートします。ただ、それ以外の時は9試合とかアウェイでやらなきゃいけない。ここの問題が一つあります。
あとはウィンターブレイクといって1か月くらい休むことになります。リーグを休むことになるので、その時のキャンプ期間が長くなってしまい、クラブとしての負担が大きくなります。これらの問題についてはJリーグに伝えてあります。シーズンは8月前後にはスタートして6月ちょっと入ったくらいで終わり、そこからオフになります。グルージャとしてはシーズン移行に関して反対をしてきました。
なぜかというと先ほども言いましたが、冬も長くなるし、夏もやらなきゃいけないとなるとかなりの負担になるからです。本来なら九州とか関東の人たちは、キャンプをする必要がないですが、関東圏のチームなどはトレーニングをしてキャンプをしに行くという形になってます。それが、グルージャはずっとキャンプをしなくてはいけない。夏に関してもキャンプしなきゃいけない。となると1年のうち3ケ月から4ケ月くらい選手たちは岩手から家族と離れて様々なところを転々としなくてはいけない。ここの所をどうするのかが大きな問題でした。

1週間くらい前に野々村チェアマンが岩手に来て話をしました。その内容は、全天候型トレーニング施設を作る。大体10億から15億のうちの7割から8割をJリーグが負担するということでどうですか、という話がありました。それができるのであれば岩手でトレーニングができる時間も伸びる。チェアマンからは降雪地域に関しては雪が降ったら室外ではトレーニングできない事を変えたいということでこういった案を持ってきてくれました。
ただそれが本当に理事会などにかけられて許可が出たわけでは全くない。そこに関しては次の実行委員会などで話を突っ込んで行こうと思います。


もうひとつ、これはクラブの問題ではなく僕(秋田)の考えていることなのですが今、シーズンはヨーロッパとずれています。ずれていても海外に大体120人くらいの選手が出ています。ということはJリーグのトップの120人がいなくなっている。Jリーグのレベルは確実に下がっています。だからといって良い外国人が来ているかというと昔のような代表クラスの選手というのはほとんどいないです。またヨーロッパとずれているからこそ違約金でお金を取れています。だけどシーズン移行によってヨーロッパと同じになれば、選手は1年契約でしか契約をしなくなってしまう。そうするとクラブにお金を残さないで出て行ってしまう。
今120人っていうのが200人になってしまうかもしれない可能性があります。
もちろん帰ってくる選手もいると思います。でも、すごく難しい状況になってしまうんじゃないかなと僕は心配してJリーグの方に伝えています。
あとは大学や高校を卒業した時もシーズンが違うのでそこもどういう風にしていくのか、後は2026年にシーズン移行しようというところで、ずれた部分を1.5シーズンにするのか0.5シーズンにするのかという問題もありますが、そこに関してはそんなに大きな問題ではないかなと思っています。

 

Q,9連戦くらいのアウェイになるという話があったと思うが、これは他のチーム、東北じゃないチームにも適用されるのか。

アウェイは基本的に降雪地域だけです。アウェイが長くなる点も問題になっている。夏に1回、冬に1回のオフがあることによって連戦もうまれてきます。この連戦は我々にとっては大きな問題です。なのでそれに対して意見をしました。

もう一個その変わりと言ってはなんですけど、ルヴァンカップに関しては
J1、J2のクラブがアウェイとして来くる可能性もあります。うちがホームとして運営をして収入を得ることができる。なので多分その水曜日開催の時にはそこで埋め合わせをしてほしいっていうことを言っているのだと思います。今までJ3はルヴァンカップには参加しませんでしたが今度からは参加することになるのでそうなるとお金を作ることができると思います。

 

Q,岩手にはサッカーとバスケットボールとラグビーの3つのクラブチームがあると思います。シーズン移行すると冬に3クラブのチームがゲームを行うことになりゲームが見きれないと思うがどのように調整していくのか

そこが一番の問題です。ここはもうJリーグに対してシーズンが同じになってしまうので、どうするんですかっていうことは投げてます。

 

Q,シーズン移行につきましてスタジアム確保のカレンダーが出ると思うんですけども、その辺りの見込みは市や県と調整できるんですか

今までとホームを使う期間は変わらない。土日全部埋まることはほとんどないので、今後もそこは調整しながら行う

 

Q,冒頭反対だという風に言っていたが練習場所確保とかの問題が解決できればシーズン以降には賛成していくのか

今のところ一番大きな問題だと思っているのは、練習場所がないということでどこかでキャンプを張らないといけないから、ここにコストがかかるということ。そしてもう一個は、シーズン移行によって選手が海外に出て行ってしまうことです。これを僕(秋田)は恐れています。ただ、一番の問題というのはやはりコストがかかること。20億とか40億とかの予算でやっているクラブのキャンプがちょっと長くなった、という訳ではないので、僕らは5億っていうところでクラブを運営していて、キャンプ費用が何千万円とかかると非常に負担になってしまうので、全天候型の施設を作ってくれないとOKは出さないです。

 

Q,Jリーグとしても全てのクラブがOKって言わないとやらないつもりなのか、それともその課題を残しながら動かしていくのか

多分、理事会でOKが出れば、進めようと思っています。 正直言って、反対は少ないです。ただ、どうなるか分からないというところも多いです。
ちゃんとOKしているところが、60チーム中23チーム。 それ以外はまだ完全にOKをしたわけじゃない。


Q, 岩手にとってのメリットとは
シーズン前にはキャンプを必ずするじゃないですか。 それを岩手に持ってこようと思っています。 そうするとJ1のチームが近くで、 安比なんか特にいいかなと思っています。
今、色々なところに話しを振ってはいるんですが、話は進んでいないです。 岩手の問題というのは、冬に雪がいっぱい降る。 でも夏は涼しい。なので、そこをうまく利用して、 県にお金が落ちるように、街にお金が落ちるように。 そうすると、盛岡にも人が 寄ってくれるとも考えています。なので、グラウンドを作る場所を探しています。ホテルとか、(安比には)宿泊施設は沢山ある。夏は余ってます。 そこで選手に泊まってもらったり、 今宮崎とか沖縄がやっていることを僕(秋田)は岩手県でもできたらと思っています。   冬の環境が整うのであれば、岩手県にとっては、日本のサッカー界にとっても、プラス面もマイナス面もあるが、 妥協点を見出さなきゃいけないのかなと考えています。 

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