【クラブ】「NOVAホールディングス株式会社」への株式譲渡に関する記者会見を実施しました
2019年10月25日

本日10月25日(金)、盛岡市内にて、昨日発表させて頂きました「NOVAホールディングス株式会社」への株式譲渡に関する記者会見を実施しました。

 


<記者会見要旨>

■出席者

稲吉 正樹 (NOVAホールディングス(株) 代表取締役社長)

宮野 聡 ((株)いわてアスリートクラブ 代表取締役社長)

 

<ご挨拶および経緯説明>

(宮野):いわてグルージャ盛岡代表取締役社長宮野でございます。本日はありがとうございます。昨晩、突然のニュースとなりましたが、地域リーグから13年間に渡って支えて頂いたパルコホールディングス様からNOVAホールディングス様へ株式譲渡が行われ、今シーズンのこのタイミングよりNOVAホールディングスグループのクラブとして、新たな船出を切る事となりました。

株式譲渡に至った経緯について、2016年中頃にクラブとして未曾有の危機がありましたが、パルコホールディングスの遠藤会長はじめ、グループの方々、岩手県の皆様のご支援によって、約3年間岩手のJクラブとしてクラブの継続・企業の再生を行ってまいりました。

今後J2、J1昇格という夢に向けて、岩手県内の企業を中心としたご支援に加えて、大きな柱となるパートナーの必要性を感じておりました。

そんな中、様々なご縁によって、今回NOVAホールディングス稲吉社長より一緒にいわてグルージャ盛岡や岩手を元気にする為に、またJ2、J1という夢に向かって歩んで行きたいという言葉を頂き、今回の譲渡締結に至りました。

クラブとしては、これまでと変わらぬクラブ名、エンブレム、マスコットと伝統の白いユニフォームをまとって、クラブ一岩・いわて一岩で今後も取り組んで参りたいと思います。

 

(稲吉):NOVAホールディングス代表取締役社長の稲吉です。本日はお集まり頂きありがとうございます。

本件について、twitterや色々なSNSで色々なご意見を頂戴していますが、譲渡締結に至った真実を話すと、たまたまお話を頂いて、遠藤会長にお会いさせて頂き、実際にゲームを2試合観戦させて頂きました。お話を頂いた当初は漠然としたイメージしかありませんでしたが、実際のゲームを観戦して、中高生の方がボランティアとして働く様子、ゴミを集める様子、チケットをもぎる様子、グッズを販売する様子を見て、地域の温かさや、その横で奔走する宮野社長含めたスタッフの様子を見て、何か自分の会社でお手伝いができるのではないかと気持ちが生まれて、話を進めたいと思いました。

当社は盛岡市内で英会話教室、盛岡市と北上市で塾を展開しておりますが、そういったご縁も含めて、当社が関わったことが良かったといわての方に思って頂けるよう、クラブのサポートをしっかりやっていきたいと思っているのが今の気持ちです。

 

<質疑応答>

■このタイミングでの発表となった理由について教えて欲しい。

(稲吉):手続きを進めていく中でJリーグの承認が下りたのがこのタイミングでした。

 

■稲吉社長にお聞きしたい。いわてグルージャ盛岡の印象とチームの将来像についてはどう考えているか?

(稲吉):Bリーグと比較しても、会場の雰囲気の温かさや、地域からの愛を感じました。現段階でJ1をイメージすることはできないが、来季はJ3で優勝を争える編成ができるようにサポートをしたいと思っております。

 

■スタジアム・照明問題を抱えている中で、今回の提携による影響はあるか?

(宮野):皆様から署名提出後も、県サッカー協会・行政とタッグを組んで話を進めております。Jリーグのサポートも受けて、様々なプランのプレゼンを行い、現在予算組みのフェーズに入っている中で、行政・民間からの資金調達、また盛岡市の支援を受けて1日も早いスタジアム改修を進めていきたいと思っております。NOVAホールディングス様を初めとしたスポンサー各社様の力を借りて、さらに拍車を掛けていきたいと思っております。

 

■宮野社長のnoteに記載されていた「大きな変革」の具体像とは?

(宮野):当初の街クラブから、パルコホールディングス様や岩手県内の企業に支えてもらえるクラブになることができました。今後、NOVAホールディングス様からの支援によって、企業体として大きくなるチャンスと捉えております。トップチームについては、今シーズンの残り試合を大切にしながらも、予算規模を含めて常に勝利することができるチームになるべく、来シーズンに向けた歩みを進めていきたいと思っております。

 

■今回の締結は選手の強化にも繋がるのか?

(宮野):個々人の能力だけではなく、企業としてマネジメント力を高めることが重要だと感じています。企業としてのマネジメント力を上げることで、現場にも良い影響が出るとは思っております。

 

■ファン・サポーターから見て明らかに変わる部分はあるか?

(稲吉):連結の会社になりますが、スポンサーとしてもサポートしたいと思っております。方法や金額の規模感は今後検討していく予定です。ユニフォームにも会社ロゴを入れたいと考えていますが、今後各方面と調整したいと思っております。

 

■クラブ内の人事についてはどうなるのか?

(宮野):11月7日(木)の臨時株主総会を経て、新体制を発表とする運びとなります。構想としては、NOVAホールディングスのグループのシナジーを活用させて頂くだけではなく、NOVAより常勤スタッフを役員層として迎え入れて、また非常勤でも専門性の高いスタッフが入り、盤石の体制を整える予定です。現状の役員体制については、若干のテコ入れが行われると思いますが、サッカー協会や今の役員の方とも継続的に連携させて頂きたいと思っております。

 

■稲吉社長やNOVAホールディングスからは、Bリーグ・広島ドラゴンフライズ含めてプロスポーツクラブへの並々ならぬ思いを感じるが、Jクラブを持つ事の意義とは?

(稲吉):まず、地域へのこだわりというより、ご縁があって、話が進んだことは事実でございます。ただし、Jクラブを持つことはかねてより素晴らしいと感じていました。多くの方を巻き込み、地域の方と一緒に盛り上げていけることは本当に素晴らしい事だと感じております。

 

■NOVAとしてJクラブを保有することのメリットは何か?

(稲吉):Jクラブを持つことによって、人材採用や福利厚生、お客様・生徒様に喜んでもらえるメリットは感じています。それ以上に損得勘定抜きに、せっかく話を頂いたのでとにかく貢献したいと言う気持ちが強いです。

 

■NOVAではドルトムントとの事業を展開されているとのことだが、具体的にはどのような取り組みをしているのか?

(稲吉):学習塾や英会話教室を展開していますが、生徒達様は様々な習い事をしています。そういったニーズを取り込んで、サッカースクールによってグループ的なシナジーを作りたいと思いました。オリジナルのサッカースクールを展開するよりも、ドルトムントのメソッドや知名度を活用して進めたほうが質的にも良いものになるのではないかと思い、ライセンス契約に至った。

 

■NOVAが運営するBリーグ・広島ドラゴンフライズでのノウハウはどのように活用できそうか?

(稲吉):今期は開幕から10勝1敗と好調を維持しています。これはシーズンオフに徹底的に選手を強化したことが結実していると思っておりますが、予算をかけてチーム強化をした現段階での成功体験を基に宮野社長と相談したいと思っております。

 

■今後に向けた意気込みは?

(稲吉):現段階でJ1のイメージはできていませんが、まず来季に向けて特に選手の部分で良い陣容を揃えたいです。サッカーは選手が最大の商品であると考えておりますので、そこを強化して愛されるチームを作っていきたいと思っております。そして来季は、優勝を目指して欲しいです。さらに数年後にはJ1昇格・優勝を果たす奇跡を起こせるようなチームにしていきたいと思っております。

(宮野):常々、グルージャをJ1優勝クラブにしたいと話をさせて頂いておりますが、世界的にも、何が起きてもおかしくないスポーツなのがサッカーだと思っています。スタジアムの問題を打破して、夢は大きく高みを目指したいと思います。

 

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