本日行われました明治安田J3第38「いわてグルージャ盛岡vs福島ユナイテッドFC」の星川敬監督記者会見コメントについてお知らせいたします。
福島さんは特徴的な攻撃をするチームで縦に入れる回数が他のチームに比べて群を抜いて多かったです。それに対しての守備ブロックの形成というのが試合のテーマでした。1個目のチャンスで失点をする、という課題に対して準備をして対応していたけどそれが改善されずに最後まで来てしまった。あとは、クロスに入れられた時の対応において、五分五分のボールが敵の前にこぼれたりとアンラッキーなところもありましたが、2点目のシーンは今シーズン何度も何度も起きていて、左のワイドの背後の所は経験のある選手でも同じことが起きているので不甲斐ないエラーだったなと思います。ただ、攻撃に関しては、相手が攻撃のチームなのでゴールラインまで持ち込むシーンは作れたと思いますが、向こうの方がボックスの中でワンタッチやツータッチで打ってくるんですけど、我々は1個考えたり余分なことが多くそういった攻撃の改善が最後までできなかった印象です。深津が入ったゲームは守備が安定しているイメージだったので、今日もミスはありましたが全盛した方ですし、自分が監督になってから大量失点したゲームには深津がいなかったので。できれば今日、水野(晃樹)や深津のためにもなんとか勝って花道にと思っていましたが、勝負の世界は甘くないなと感じました。福島に対する準備は一週間やって来ましたが、良いスタイルを1年間構築してきたチームと付け焼き刃の対応では差があったなと思います。ああいった複数が連動するチームは、自分たちも取り入れたいですし勉強にもなると思うのでああいったスタイルのあるチームを目指していきたいです。
Q. 福島はポゼッションであったり、縦にいてれくる特徴のあるチームでしたが、保持される前提で挑まれたのか、保持しながら攻撃に行く前提だったのか教えてください。
もちろん保持される前提でした。色々なゲームを見ましたが高い位置からプレスに行く時間帯もありますが90分通して難しかったので保持される展開の中でボールを引っ掛けてカウンターもありました。保持をする時間帯の時はしっかり保持しようという狙いだったので、前半途中まではなかなか保持できませんでしたが後半の立ち上がりとかああいったのがもう少しあれば良い時間帯もあったので。そこでセットプレーが入らなかったり得点を決められたり自分がきてから最初から最後まで偶然的な運はなかったのでその分来年リターンがあればいいなと思っています。
Q.そこに対する守備はどのように評価されますか。
1点目のシーンはイレギュラーで向こうが1人数的優位をサイドに作ってきて、ちょっと戸惑った部分もありますが、前半はそれ以外はそんなに守備が整っている状態で責め破られなかったのでそういった意味では2点目が結構痛かったです。福島さんのレベルで言ったらシュートらしいシュートはなかったし、0-9でやられた時はもっとやられていたので守備に関して最近は一定の評価はできています。ただ、攻撃がなかなか良くなっていないのかなと。
Q.HTで中村選手を下げて佐藤選手を入れましたがどういったことを期待されて入れましたか。
ベテラン選手の稼働率は今シーズンの要因の一つかもしれませんが、彼に関しては技術的な交代ではないですしフィジカル的な交代だったので、そういったとこが他のチームにいるベテランとは違く、なかなか2,30試合出場した選手がいないのでどのチームもセンターラインの不在というのは出たのかなと。
Q.今期の短い時間ではありましたが経験を踏まえて来季どのようなチームを構築していきたいですか。
今年の構成は、どっちに振っても難しい構成だったのでまずは選手編成の所が鍵だと思います。しっかり守る、しっかり攻撃する、のどっちかにふれるようなチーム構成をしながら、ただ得点を取れないと勝ち点は取れないし、もちろん引き継ぎというところもあると思います。やっぱりマークされる展開にはなると思いますし、勝者のメンタリティがなかったのでその辺を植え付けたい気持ちもあります。本当に1年であがる目標をもってやらないといけないと思います。どこも降格したチームが1年で上がるのは難しいことですし、自分はJFLを経験したことがないので、選手選考も含めて(JFLを)知ってる人を取りながら確実に勝ち点をとるチームに、そういったことにトライしたいです。ただ、自分は蹴って走って拾ってだけではないのでそこは現実的になりながらも福島さんみたいに最後やったようなああいたサッカーで点を取りたいと思っています。そこにはチャレンジする時間もありますし、選手の選考もできると思うのでチャレンジしていきたいです。
Q.愛され続けるチームというお話もありましたが、目指すべきチーム像についてどのように考えていらっしゃいますか。
サポーターさんから指摘を受ける試合が多かったですが、金沢戦とかは拍手とか温かい言葉をもらいました。最後まで走りきれていない、球際のところで負けたり、1対1のシーンで負ける、個人的にスキルの所であったり気持ちの部分で負けてるのは前提的に攻撃にふっても守備にふってもそういったチームは強くないと思います。岩手県民に愛されるチームは生活態度も練習に向かう姿勢も試合で最後まで走り切る姿勢も必要だと思うので。サッカー以外の部分もJ1から比べて足りていないと思いますし、来季の所はクラブもそういったことを要求してくると思うので、しっかり1から変えていかないといけないと思います。日本代表のように高いプライドを持ってやり切るチームとかではないと思うので、1年間通じて僕がきてからもスタッフの引き継ぎでも課題だと思うのでますはそういったところにサッカー選手としてしかりやる。ベクトルをしっかり1つにして、しっかり勝てるチーム最後まで走りきるチーム攻守のスタイル云々とは別に目指すべきスタイルかなと思います。そこからボールポゼッションしたり、守備したり試合に望む準備、リーグを勝ち抜く準備ができるチームをを目指していきたいです。
Q.水野選手や深津選手が引退を発表しました。星川監督からメッセージをお願いします。
2人とも惜しまれつつの引退だと思います。どっちかというと、「もう難しいんじゃないの」と思われて引退だと思いますが、やっぱり2人も今日きちんとJ3レベルのプレーをしていましたし本当にやり切った中での引退だと思います。YS時代にも松井選手とか引退のタイミングでしたが、そういった偉大な選手たちに指導ができる喜びもあるので。まだまだこのチームにもそういった選手は残っていますし、最後のタイミングで関われたのは僕にとっても嬉しいことです。セカンドキャリアもサッカー人生同様問題ないと思うし、できればグルージャにも何かしらの接点を持ちつつ、今後サッカーに携わるのであれば良い仲間として情報交換をしながらやっていきたいです。