【神川監督 会見コメント】
-今日の試合の2トップについて。谷口選手と梅内選手それぞれのスタイルが出たと思うがそれぞれに対する評価は?
前線からの連動した守備というのは(グルージャの)スタイルの一つですのでそこは2人とも相手の3バックに対してすごくしっかりやってくれましたし、逆に相手のロングスローですとかセットプレーの守備でも彼らはヘディングで跳ね返してくれましたし、そこの部分については評価できる貢献度大であると思います。
ただし、DFラインがやっと奪ったボールを前につけた時のボールロストの数を考えるとまだまだ改善の余地は残されているなと。そして何と言ってもシュートですよね。シュートの本数はまだ確認できていませんが、おそらくあの2人はそんなにシュートを打っていないんじゃないかなと(記録では梅内選手が2本、谷口選手は0本)。打たせてもらってないんじゃないかなと思いますので、その辺のところは当然FWですので彼ら自身も不満に思っているでしょうし、私も同じく不満に思っていると。そういったところをこれからも改善し続けて欲しいなと思います。
ただ、谷口(堅三)はここのところ本当にコンディションも良くて、前節(第26節大分トリニータ戦)も後半使って非常にこちらの要求通りプレーできたことが今日のスタメンにつながったので、次の試合でもスタメンを飾れるよう彼も努力してほしいですね。
-前回長野と対戦時は苦戦し、今回は完封。この試合はどのような意味合いがあるか?
まずは長野さんの置かれている状況ですよね。それを考えたらすごい勢いで来るんだろうということは想定されたので、とにかく早い時間帯に失点してしまうと、もしかしたら立て続けに失点してしまうというようなゲームになると想定していました。ですので試合の入りのところはかなり注意して臨んだので、そこは彼らもしっかり戦ってくれましたし、特に最後のロングスローだとかコーナーキックという何度も何度もゴール前に放り込まれるというのも想定していたんですね。そこを跳ね返しても拾われてまた(放り込まれる)、という。窒息死するようなパワープレーを味わうだろうというのも想定していたので、それも最後まで体を張って防いでくれたので、そういった場面を守りきれずにここまで41失点を重ねてしまったグルージャなので、(長野のような)強大な相手に対して0で抑えられたというのは、前節4失点した教訓を生かしたんじゃないかなと。そこは学習してくれたなと思っています。
ただやはり得点できなかったというのはそれだけの精度でしかなかった。特に両サイドですね、鈴木(達也)にしろ、安楽(健太)にしろあれだけ良い形で突破しているにも関わらず、最後に入れるボールの精度、はっきり言えば長野さんからすると「助かった」ボールが入ってきたと思いますので、あの辺のところは改めて改善して欲しいなと感じている次第です。
-残り3節に向けての意気込みを。
元々、我々は国体というのが地元であったものですから、かなり意気込んで臨んだんですけれども、準々決勝敗退という志半ばで終わってしまった。そのショックを受けてからインターバルを置いて臨んだ(SC)相模原戦は上手くいって(5-0で勝利)勝ったと。前節は大分さんに実力の違いをまざまざと見せつけられたと。そして今日長野さんに胸を借りてこういう形(0-0で引き分け)になったと。
「1試合1試合やっていこう」と(選手には)言っています。なので3試合まとめての意気込みは語れないんですけれども、次節は久しぶりのホームです。前回は相模原さんに勝たせて頂いてホームでは、まあまあ成績が悪くないので、次節の福島(ユナイテッドFC)さんは前半戦に負けている(1-3)相手ですから、なんとかリベンジをできるように今日の試合で出たいろんな課題がありますので、短い期間ですけどそれを一つでも修正してですね、福島戦はもっとピリッとした、もっともっとパワーのあるゲームをしたいなと今は感じています。