【神川監督 コメント】
-今の気持ちは
ほっとしています。ただ内容があまりにも良くなかったので。
-内容が良くないというのは具体的には?
攻撃においてはミスが多いですし、守備においてはかなり軽率な、しかも相手のカウンターアタックというのは(危険だというのは)見ていればわかるので、「何回背後を取れられているの?」ということですよね。背後にボールが入った時の対応力も含めてですね、あんなに(GKの)土井康平がバタつかなければいけない場面は作らないで済むはずなんですけれども。両センターバックにはかなり厳しく言いましたけれども、そういったところも含めて内容的には安定感がなかったなという印象です。
-攻撃面では決定的な場面が何度か作れていたように見えたが?
そうですね。そこはトレーニングしてきたことが上手く表現できたと感じていますけれども、ただこれは今シーズンずっと、昨日の(J3リーグ・ブラウブリッツ)秋田戦でもそうですけれども、決定力不足というのは今日も垣間見られたなと感じています。
-2-0という点差に関しては?
無失点で終えられたというのは良かったですけれども、相手の選手が外してくれたという印象もあるので。とにかく初戦を突破できればいいと思っていたのでそこは良しとします。
-地元開催ということで大勢の方が応援していたと思うが、声援を受けての選手のプレーはどう見えたか?
選手たちは気持ちが入り過ぎていて「絶対に勝たなければならない」というような部分もあったので、見られ方としては勝って当たり前というか、勝っても驚かれないといった状況も彼らに多くのプレッシャーを与えていると思うので、そういったなかでは今日1試合が終わって、明日はもう少し精神的に落ち着いて戦って欲しいですね。
-40数年ぶりの国体ということで普段サッカーを見ていない方も観戦していると思うが、普段のリーグ戦との違いはあるか?
ゲームの時間が全然違うので(今大会は前後半35分ハーフの70分)、70分と90分ということで今日は逆に70分で救われたと思います。ただ、我々はシーズンスタートの1月時からずっとこの国体というのをイメージしながら戦ってきましたので、J3でも今いる選手の技量からしたらちょっと背伸びした、時間のかかるサッカーをずっとしてきました。というのもあくまで今日のような引かれた相手に対して何も出来ませんでしたということが起きないようにずっと準備してきたと言っても過言ではないので、今日の1得点目は引いた相手を崩せたという形だったので一つの大きな収穫だったのかなと思います。ああいった状況を何度も作り出して、2得点目を取った後に相手が出てきたので、逆にもっとスペースが空いていたはずなので、前から来る(相手の)圧力に負けるのではなくて、背後に生み出されるスペースに対してもっと早く反応してサッカーを変えられたら、彼らももっと良い表情で試合を終えられたのではないかなとという風に感じています。
-次戦(準々決勝vs宮城県)にむけての意気込みを
目標は優勝としていますが、あくまでもトーナメントなので目の前の試合に勝たないと明後日(準決勝)はないので、次の試合にむけてコンディションを整えて、とにかく全身全霊をかけて戦い抜きます。