7月8日(土)に行われました「2023明治安田生命J3リーグ第17節 vs.ギラヴァンツ北九州」の松原良香監督記者会見コメントについてお知らせいたします。
この度も選手に熱い応援をいただきありがとうございました。
ゲームの方は残念ながら1-0で敗れてしまいました。
腰の入っていないジャブをずっと打っていたような感じです。後ろで回して、相手からするとちっとも怖くないようなサッカーだったように思いました。
FC岐阜岐阜戦を終えて、無失点が続いていましたが、ゴールが決まらなかったです。今コンセプトとして
「ボールを握って前進してゴールを増やそう」
「そのためにボックスに入る回数、チャンス、シュートを増やそう」
とやっている中、前半はシュート1本。後半もわずか数本。ホームで我々が
「応援してくださるみなさんの心に響くフットボールを展開しよう」
「絶対にJ2に上がるんだというプレーをみせよう」と。
それを実現するためにはスピードがあるチーム、アグレッシブなチームを打破する動き方、ポジションの取り方、フィニッシュ、そこをトレーニングしてきました。
しかし、ボールは縦に進まず、怖さが出ず、シュートもほとんどない。メンバーも入れ替えて、ドウグラスオリヴェイラをスタメンで使って。彼も一生懸命やってくれた。ヨンジも累積から戻ってきて、中村充孝も戻ってきて。ほぼフルメンバーの状態です。この中で我々が負けるはずはない、勇気をもって相手に臨むんだ。相手が19位だとか、順位関係なく、リスペクトを持ってプレーするんだ。そういうことで取り組んできた1週間でした。
失点は非常にもったいない形だったと思いますが、甲斐健太郎もあそこは蹴るのではなく、つなごうという意識の中で判断を間違えてしまった。チャレンジした中でパスが引っかかってしまった。コンセプトをやろうとしてくれた。そこはただの失点とは違う。意図があった。ただ、判断がよくなかった。
最後にサポーターの方から「戦っているところをみせてくれよ」と言われました。負けてもこれだけ応援してくれる人がいる。その人たちのために、下を向いている暇はないんです。勝ち方もあれば負け方もある。どういう負け方をしたのか。甲斐健太郎がミスしても、もっと気概を見せなければならない。やろうとはしているが、アクションが前に向かっていかない。そこがいちばんの課題。つなぐ意識はある。ビルドアップの意識はある。でもミドルサードからファイナルサードまでいく、ただ、そこから縦に走らない、呼び込まない、アクションがない。それがあればもっと打開できたはずです。
試合後、最後に選手に言いました。「絶対に諦めるな」と。そこをサポーターは見ている。それをプレーの中でみせていこうと。メンバーに入るかどうか、スタメンか、途中出場か、関係ない。自分たちが一つになってやっていこう。それが一岩になるということだと思います。
今日はスタジアムをひとつにするということを目指して臨みました。残念ながらそれは達成できなかったと思います。
松本山雅FC戦はできた。今日はできなかった。負けるこの悔しさを知ることは勝利するためにすごく大事なことです。それをどう捉えるか。肥やしにして情熱になってエネルギーになって、もっとチームが結束していく糧になる。そういうものにが変わる。そうなっていくいわてグルージャ盛岡であると僕は信じています。