まずは遠い沖縄まで足を運んで頂いたサポーターの皆さま、中継等で応援して頂いた皆さま、そしてこの環境・雰囲気を作って頂いたFC琉球の皆さまに感謝したいと思います。
試合の方は、立ち上がりにかなりボールを持たれる時間が続いたのですが、先制点を取ることが出来た。その後、前半のうちに2点目を取りに行くことができず、オウンゴールではありましたが、フリーキック1本で同点にされてしまった。こういう場面で決めてくるところはやはり流石だなと思いました。後半の早い時間で再びリードを奪うことができたのですが、そこからボールを動かすことが目的になってしまい、ゴールを目指すところが欠けてしまったことと、ゴール前での精度で相手との圧倒的な差が出てしまったかなと思います。我々が相手ゴール前でミスをした瞬間から一気にフィニッシュまで持ち込まれる場面が多かったので、この点に関しては学ぶ必要があると感じました。それと同時に日々のトレーニングで精度を高めること、ゴール前はフィニッシュで終わるということをさらに求めていきたいと思います。ただ、中断期間にトレーニングしてきたことは形として表れていた部分もあったので、そこは前向きに受け止めて課題を修正しながら、次の試合に向けた準備をしていきたいと思います。
■今日の試合も大差がついてしまったが、フィニッシュの回数という部分については多く見られた。今日の試合を迎えるにあたって、どんな言葉で選手を送り出したか。
(菊池監督):前回の対戦がそこまで前ではない(7/1(日)第16節)試合は、1-4で敗れました。あの試合でも最後の精度を欠いて逆に失点を重ねてしまいましたが、シュート数で言えば相手の方が多かったのですが、我々も少なくはなかった。(FC琉球:12本/グルージャ盛岡:11本)その点をふまえて、「決めきれるかどうかが勝負のポイントになる」という風には伝えました。試合前から相手の方がパワーがあることは承知の上でしたが、恐れることなく後ろではなく前へボールを運ぼうということは言いましたが、結果はスコアの通りなので今後に向けて、トレーニングをしていきたいと思います。
■今回の対戦をふまえて、改めてFC琉球というチームの印象を教えて欲しい。
(菊池監督):データからも分かる通り、リーグトップクラスの攻撃力を持っていると思います。その点を裏付ける最後の精度、今日の試合で琉球さんが挙げたゴールはどれも素晴らしかったと思います。ただこれは我々としても上位に食い込むのに必要な要素だと思うので、今後高めていきたいと思います。
■今日の試合で2得点を挙げた谷口海斗選手への評価は?
(菊池監督):今シーズン、大学を卒業したばかりの選手なのですが、技術的にとても優れていると思います。彼自身もそうですし私含めてスタッフが得点の部分をかなり意識させていますが、ゴール前でキープ出来ずにボールを失う、フィジカルコンタクトの部分をもう少し高められると、もっと良いプレーが出来ると思っています。ただ、彼の決定力がチームを助けている部分はかなり大きいので、彼の良い部分はもっと伸ばしてあげたいなと思います。