【試合情報】明治安田生命 盛岡支社PRESENTS 2018明治安田生命J3リーグ第11節vs藤枝MYFC 菊池監督会見コメント
2018年5月20日

■菊池監督コメント

まず、今日は来て下さった皆様、見て下さった皆様に対して、本当に申し訳ないという試合だったと思います。選手たちに前半が終わって後半開始前のハーフタイムで「諦めている奴は出ていってくれ」と伝え、まず一つ返そうという意識で臨みました。結果、得点には結び付きませんでしたが、後半は前へ、相手ゴールへ向かっていく、そういった姿勢が前半に比べて見れたというのは一つポイントだったかなと思います。前半は相手ゴールに迫っていくというシーンが2回か3回かしかなかったですし、人もボールも動かすというところがあまりなかったと思います。後半に関してはゴールに迫っていくシーンが少し出てきたかなと思いますし、それが流れを呼び寄せた要因かなと思います。今日の試合でチームとしてリーグ最下位になったという現実を全員で受け止めて、上るチャンスは必ずあると思いますので、そういった意味でもまずは次、しっかりとしたゲームをしていきたいと思います。

 


<質疑応答>

■今日の試合は大敗か、惨敗か。

(菊池監督):見ての通りだと思います。良い部分より悪い部分がかなり多く出た試合となってしまいました。

 

■今週の練習で土井(康平)選手が怪我をし、中島(宏海)選手が出場したが、失点が止まらないこの状況をこれからどうするか。

(菊池監督):諦めないでやっていくしかないと思います。失点した部分に関して、要因は色々あると思いますが、まずはやはりミスが起こる前段階で戦えているか、ボールに対してプレッシャーをかけられているか、なぜボールに行けないのかというところですね。行けないのか、行かないのかというところだと思います。そういったところを突き詰めていかないと失点は減らないと思います。

 

■積み上げていくとの事だが、結果が出ていないのに何を積み上げるのか。

(菊池監督):今日の失点に関しては、取られる時間帯ですね。悪い時間帯、悪い流れの中で全員が集中して守れるかどうか、そういったところの意識が希薄だなというふうに見受けられる展開だったと思います。1点目の失点から、2点目、3点目と時間帯としてはかなり短時間で取られてしまいました。流れを変える全体の戦術的な理解力も含めて、そういったところをやっていかなければいけないと思います。

 

■故障者もいて選手のセレクトも難しいとは思うが、今後手を入れるとすればどこか。

(菊池監督):人が変われば、それぞれが持っているパフォーマンスで変わると思いますが、やはりやり続けていくことは、攻撃であれば相手ゴールに迫っていくというところですし、守備面ではこれだけ失点していますが、やはりゼロで抑えるというところを目標としてやっていかなければならないと思います。人を変え、並びを変えただけでは根本的な解決にはならないと思いますので、先ほども申し上げましたが、その前段階のボールにアプローチ出来ているのか出来ていないのか、行く意識があるのかないのか、そういったところを変えていかないと変わっていかないかなと思います。

 

■今日の試合でデビューした、小谷(光毅)選手、高柳(昂平)選手の評価は?

(菊池監督):小谷選手に関しては、最後スタミナが切れたかなという部分とミスもありましたが、ボールを受ける、供給するという部分と、ドリブルに関してはかなりDFラインとFWの間で良いプレーをしていたと思います。高柳選手に関しては決定的な場面を演出出来ていましたし、あとは決定力という部分になってくると思います。ただ、彼はまだ(今シーズンの出場が)1試合目ということでゲーム体力が乏しく、最後にバテてしまったかなと思います。二人とも個で見ると悪くないプレーをしていたと思います。

 

■後半に山田(陸)選手が入り、中盤のリズムが生まれたように見えたが、監督から見てどうか。

(菊池監督):ボールを動かしていこうという狙いがあったので山田選手を入れて、小谷選手、梅内(和磨)選手、谷口(海斗)選手が関わってボールを握る時間を増やし、相手のプレッシャーを回避するという狙いを持っていました。そういったところでは上手くいったと思いますが、フィニッシュまで持っていくというところ、決めるというところに関しては精度が最後まで上がらなかったなと思います。

 

■次節に向けて、福島ユナイテッドFCの印象、戦うイメージはどうか。

(菊池監督):今節のゲームをもう1回しっかりと映像で見てみないとわからないですが、まず我々は失点が多いので、失点をゼロにする、そういう戦いをするというところと、一つでも多くゴールに迫るチャンスを演出するというところをポイントとしてゲームに臨みたいと思います。

 

■4失点中3失点が自陣でマイボールを奪われての攻撃で失っている。これについてどのように見ているか。

(菊池監督):前半からマイボールの時間を増やしていこうとところでミスが出たと思いますが、ここで上手くいかなかったからといって諦めるのではなく、とにかくやり続けていくしかないかなと思います。前を向けなかった部分、バックパスが増えた分だけ相手のプレッシャーが多くなった前半だったと思います。

 

■グルージャの掲げるサッカーにおいて、第一のプライオリティーは「前」に行くという認識か?

(菊池監督):「前」と「縦」というところですね。トレーニングでは出来ているのですが、実際のゲームになると「後ろに後ろに」となってしまうのが今日の前半の悪い部分だったと思います。後半に関しては、さらに縦に入る部分、裏に飛び出していくボールもあったのですが、相手のプレスを増長させてしまうようなプレーが多かったと思います。

 

■相手のプレッシャーがすごく盛岡にとってはめられた状態となっていた。逆に盛岡のプレッシャーはかわされ続けてなかなか良い守備につながらなかった。この違いはどのように考えているか。

(菊池監督):前半見えてきたのは、相手の早いサイドチェンジがかなり意識付けされていたので、そこで後手を踏むシーンがあったと思います。後半はサイドチェンジというよりもセンターバック3枚がフリーになっていたと思うのでそこにプレッシャーをかけるということを行いました。前半のボールが左右に早い展開で動き出されたというところが少しはまらなかったかなと思います。

 

今日でリーグ戦4連敗となったが、この流れを変えるためにどのような修正を行っていくか。

(菊池監督):来週は違うレギュレーションの大会(天皇杯)があり、相手は日本で屈指の強豪大学ということで、プロ選手も多く輩出している、またはプロになり得る原石のような選手が多くいるチームですが、それでもしっかりと勝つということです。選手達は「上手くいった」という成功経験、その経験による自信が不足しているので、「何回やっても上手くいかない」ではなく、「上手くいくようにやる」というところを意識付けるためにも、簡単な相手ではないですが、しっかりと勝利することが大事なポイントかなと思います。

 

守備の際、相手の攻撃陣が逆サイドに1枚展開している中でサイドバックはあまりそちらを視野に入れていないように感じたが、それはあえて中を固めるために捨てているのか、それともそこまで手が回りきれていないのか。

(菊池監督):サイドの選手がそのボールに対してどこまで行くのかということは個人戦術だと思います。今日の場合は、少し遅れていたと思います。誰が、いつ行くのか、という戦術的な部分が上手くいかなかったと思います。相手に中盤を上手くかいくぐられたというか、サイドチェンジを早くというのは意識していたと思いますのでそこでやられてしまったかなと思います。

 

細かいパス回しで、選手たちの足元に展開するパスがなかなか前に進めていけてない現状の中で、戦術のオプションを使うことは検討しなかったのか。

(菊池監督):ボールを持っている選手がある程度、プレーの選択肢を持っていたとしても、相手があってのことなので局面局面で思い描くプレーが出来るかというと、そうではありません。選択肢はいくつかあると思いますが、シンプルに「どこを目指すのか」というトレーニングを積んでいて、「ゴールを奪うために何を駆使して向かうのか」というところなので、個人戦術的な部分はあると思いますが、型にはまるようなフォーメーション練習のような形としてはあまりやっていないです。

 

今シーズンのJ3は「上に昇格してやろう」というチームが激しいプレーもしてきているが、グルージャの監督としてリーグ全体を見て昨シーズンと違うと感じるところはどこか。

(菊池監督):毎年、リーグ全体のレベルが上がっているというところだと思います。そこに尽きるかなと思います。J2、J1を経験した選手も多くいますし、選手のレベルも上がっていると思います。現時点では優勝しても昇格はできませんが、そういった高いレベルの競争に負けないように、日々の練習、公式戦での経験を活かしながら上位進出を目標に戦っていきたいと思います。

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