2025年6月22日(日)開催の第27回日本フットボールリーグ(JFL)第13節、いわてグルージャ盛岡 vs Y.S.C.C.横浜の試合結果についてお知らせいたします。
◆◇◆ 試合結果 ◆◇◆ |
いわてグルージャ盛岡 3-3 Y.S.C.C.横浜
(前半:2-0/後半:1-3)
◆◇◆ スターティングメンバー ◆◇◆ |
【いわてグルージャ盛岡】
名良橋拓真、嶋津柚杏、中里崇宏、山内舟征、弓削翼、道本大飛、新玉瑛琉、小林祐希、濱名真央、藤本憲明、岡﨑大志郎
【Y.S.C.C.横浜】
イ・ソンユン、武田拓磨、松本祐満、高橋峻希、西田勇祐、菊谷篤資、落合遥斗、浜下瑛、竹間永和、萱沼優聖、杉山佳宏
◆◇◆ 得点者 ◆◇◆ |
【いわてグルージャ盛岡】
9分 No.80 濱名真央
30分 No.49小林祐希
82分 No.11藤本憲明
【Y.S.C.C.横浜】
52分 No.9萱沼優聖
58分 No.19中村大輝
90分 No.90山内寛史
◆◇◆ 公式記録 ◆◇◆ |
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※公式記録は速報となり修正が入る場合もあります
◆◇◆ 星川 敬 監督コメント ◆◇◆ |
■総括
今週は日曜日にクリアソン新宿との試合(@国立競技場)、そして水曜日には横浜FCとの天皇杯があり、全体的にトレーニングの量が確保できず、少し重たさを感じる1週間でした。今日の試合でもその影響は如実に表れており、先制したあとは守りに入ったような印象があり、自分たちのやりたいサッカーが出せなくなりました。その結果、後半にそのツケを払うような展開になってしまいました。
特に後半の2失点は簡単に与えてしまった印象で、こちらとしても手を打ちづらい展開になってしまいました。2−0というスコアが“最も危険なスコア”といわれる所以を、あらためて感じることになりました。現在の順位や、勝点が必要な状況もあり、プレッシャーが思い切りの良いプレーを妨げていたように思います。
3-2と勝ち越した後のCK対応も、正直あそこはGKが処理すべきだったと思っていますし、弓削の決定機もあれは決めてほしかった場面です。昨日、上位陣が足踏みした中でチャンスを生かせなかったというのは、やはりメンタル面の課題なのかなと感じています。小林あたりからしても、もどかしさや落胆の声が出るのも無理はない内容だったと思います。
攻撃陣が3点を取っている中で、守備陣がそのリードを守り切れなかった。トレーニングでも試合でも、そういった試合運びを促してはいますが、まだ実践にはつながっていない。そこがいまのチームの難しさだと感じています。
■質疑応答
前半の戦いについて、プラン通りでしたか?
――スカウティングの時点で、各チームがグルージャ戦に向けて普段と違う戦い方をしてくることが多く、予測しきれない部分も多々あります。その中で前半は、相手が前がかりに来たタイミングで得点を重ねられた点は狙い通りでした。ただし、ボール保持や守備の面ではもう少しうまくやれた部分もあったので、スコアは良かったものの内容的には課題が残る前半だったと思います。
後半、守りに入った印象がありました。具体的にどういった部分でそれを感じましたか?
――前半に自陣でブロックを作って守った中でやられた場面もありましたし、相手がロングボールを多用してきたことで、その対応が後手になった感は否めません。特に人数が揃っていたにも関わらずやられている部分については、守備の質の問題だと捉えています。また、攻撃においては藤本に3点目のチャンスもありましたが、そこを決めきれず2−1にされた点は、試合の分岐点だったと感じています。
この4試合でチームの骨格が見えてきた印象もありますが、どのように評価されていますか?
――クリアソン戦以降、メンバー構成がリザーブ含めて安定してきた中で、得点力もついてきたという点はポジティブに捉えています。ただ、勝負に対する強さ、最後を締める力については、まだ連敗中のチームから脱しきれていない印象があります。今日のようなゲームは勝ち切るべきだったと思いますし、ウイングの出来は正直厳しかったです。その分、藤本や小林が頼りになっている現状があることも否めません。
失点の多くは個の対応の問題に見えましたが、試合運びの改善点については?
――相手がリスクをかけてボールを奪いにきた際、その瞬間が自分たちのチャンスにもなる一方で、逆に奪われた後の「カウンター返し」でピンチを迎える場面が目立ちました。ボール保持の時間が短く、ビルドアップの際にDFラインでコントロールできなかった点が要因です。今日は相手のパワーを最後まで消耗させきれず、押し込む形を作れなかったのは誤算でした。
2点リードから攻めの意識が薄れた印象がありましたが?
――後半も前半終盤のような攻めの形を続けられなかったのは事実です。サイドの起点が作れず中央に集中したことで、小林の負担も大きくなりました。守備ラインも慎重になりすぎて、勇気を持ったビルドアップができなかったのは課題です。
次節までの1週間、どこにフォーカスしたいですか?
――チームの軸や骨格は見えてきているので、あとはメンタリティの部分だと思います。2−0でリードしていながら、それを活かしきれないのは、まだ勝ち切る意識が足りていない証拠です。1点をさらに取りにいく姿勢をチーム全体で持ちたいと思います。
試合後、ロッカーでの声かけは?
――小林が「3点取ったのに」「あれはキーパーボール」といった指摘をしていましたが、その通りだと思います。攻撃陣はよくやってくれましたし、守備面での失点対応が残念でした。ボールを保持する、自分たちのスタイルを押し出す意識が中途半端だった。それが今日の代償だったと感じています。とはいえ、全体の得点力は上がってきており、若手がベテランの後に続けるかが今後のカギです。濱名も得点しましたし、継続して仕掛けてくれることを期待しています。