2月19日(土)に行われました「2022明治安田生命J2リーグ第1節 vs.ジェフユナイテッド市原・千葉」の秋田豊監督記者会見コメントについてお知らせいたします。
<総括>
岩手からたくさんのサポーターの方に来ていただき、ありがとうございました。
ミラーゲームになるという予想はしていて、一対一のところでしっかりと勝てるか、サウダーニャのところを抑えられるかがポイントだったと思います。そこをしっかりと甲斐選手が体を張って戦い抜いてくれたことが、勝利のポイントだと思います。
チャンスは何度かできると思っていましたが、セットプレーでもチャンスを決め切って、開幕戦という難しいゲームを1-0で勝ったことは選手たちにとっても自信につながるものだと思いますし、これからJ2で戦う上で心の支えになる一勝だったと思います。
__________________________
Q1.クラブとして初のJ2という事ですが、監督から選手やクラブに対して、初のJ2へ臨む際にどんなメッセージを送りましたか?
地方のチームで、盛岡ではトレーニングができなくて九州や静岡でキャンプを1ヶ月半から2ヶ月くらい行ってきて、選手たちも家族に会えずストレスが溜まる中で、クラブも選手と共に戦えるというのが岩手のいいところなので、今シーズンも「一岩」となり一緒になって戦えたことは、非常に価値のある一勝ですし、岩手は雪国で外に出られない方々がたくさんいるので、そういう意味では朗報を伝えることができてよかったです。
Q2.もう一つプレー面で、先制をした後にHTどういう指示を出したのか?また、全体が下がりすぎずバランスの良い戦いを90分通したと思いますが、監督の指示はありましたか?
後半に入るときに伝えたのは一点だけじゃ終わらないということ。もう一点をとりにいくことを伝えました。
もう一点取ることによって非常に楽になるし、3点目を取ることによって試合を決めることができる。そこまでやっていこう!という話をしました。
ただ、状況によって非常に苦しい展開ではありましたが、シュートを打たれるという危ないシーンは作られず集中力の高いゲームで、ラインコントロールをしっかりとしながら集中力を切らさずにできたことは、非常に価値のある得点、後半だったと思います。
__________________________
Q1前半後半ともに果敢にシュートを撃ちいい入りだなと思い、相手をリスペクトしすぎず勇気を持った戦い方だったと思いますが、監督から何か伝えたいことはありますか?
僕もびっくりしました。
J2昇格を決める最後の試合で沼津と戦いましたがガチガチでした。でもその昇格という目標を達成したことにより、彼ら自身に自信を植え付けることができたということを今日初めて知りました。能力の高い選手が非常に多いです。しかし、それを発揮できるかどうかは非常に難しいところだったので、色々なプレッシャーや怖さもあったと思いますが、それを乗り越えて一人一人が最高のコンディションで最高のプレーをしてくれたと思います。
__________________________
Q1.監督ご自身としてはチームを昇格させてJ2が初めてだったと思いますが、この試合で勝てた喜び、監督としての喜びは何かありますか?
正直言って選手たちやスタッフ、岩手の人たちが喜んでくれるのがすごく嬉しいです。使命感というものがあるので。
Q2.結果的に決勝点はセットプレーでしたが、秋田監督の中での価値観、重要性はありますか?
鹿島時代にセットプレーでたくさん勝っていたため、セットプレーでしか勝てないと言われていました。
ただそれは僕がそうしているわけではなくて、彼ら自身にその選手一人一人の個性というものがあって、例えば中村太亮選手であればキックが良い、そこに高さがある牟田選手であり、宮市選手であり、甲斐選手がいる。そういうところを活かすのが上手くいった。でも、セットプレーだけで勝とうとは全く思ってなくて、流れをしっかり決め切るだけのトレーニングはやってきているので、次は流れの中で点をとっていきたいと思っています。
__________________________
Q1.宮市選手の評価を監督から見てどうでしょうか?
彼自身苦しい1年間を過ごして、1試合は出ましたが、思うようにコンディションが整わない、痛みが取れない中で、本当に今年が彼にとって勝負の年だという位置付けで彼は臨んで、キャンプをスタートしてから最高のコンディションを作って彼の良さである運動量、スピード、高さというものを最大限に活かしながらやってくれています。彼は練習、ゲームでも選ばざるを得ない選手になっているので、彼自身よくここまで仕上げてきたし、強いメンタリティを持った選手だと思うので本当に信用ができる。ここまで来たら彼は上手く上にいけるんじゃないかなと思います。