【神川監督 会見コメント】
本日はありがとうございました。皆さんの温かいご声援、サポートのおかげで勝つことができました。本当に感謝しています。今日の試合を総括する時に「いわて国体」での敗退というのを抜きに語れないので、そこから話をさせてください。
10月4日、この場所(いわぎんスタジアム)で宮城県代表に延長戦の末に0-1で敗れた我々なんですけれども、やはり翌日も岩手県フットボールセンターでトレーニングの為にみんなで集合して、正直、私を含めて、特に国体の登録メンバーですね、彼らに関しては抜け殻状態で、彼らのその姿を見た時に、本当にすごくプレッシャーがかかった状況だったんだなと、本当に国体に懸ける思いは熱いものがあった、「絶対に勝ちたい」という想いがあったというのがすごい見てとれました。と同時に私も彼らの様子とか数日のオフを挟んで今週の相模原戦に向けた準備をスタートさせた時までの間にいくつかの反省がありました。大きくは、私の心持ちそのものが選手たちに目に見えないプレッシャーを掛けてしまった、与えてしまった。私自身がもっとしっかりとしていないとチームっていうのは難しい方向に行ってしまう。そういった反省をふまえて今週彼らと歩んできました。
一昨日のミーティングで彼らに伝えたのはただ一つです。「練習で積み重ねてきたことをただただ、この君たちの目指すJ3という舞台でおもいっきり出してくれ、実践してくれ。もうそれだけなんだ。それをやってくれれば結果というのは勝てば君たちのおかげで、負ければ僕の責任なんだから。結果責任を負うんだからおもいきってやってくれ。」という話だけをしました。相模原の分析等はいつも通り、髙﨑ヘッドコーチであり新沼GKコーチにお任せして、とにかく私はチームマネジメントというところに徹しようという風に改めて挑んだ試合でした。
そういったなかで今日の総括になりますが、開始15分以内に迎えた決定機を相模原さんに決められていたら結果は逆になっていたと思います。土井康平キャプテンを中心としたメンバーが粘り強く対応してくれたおかげでなんとか相手のシュートが枠の外にいったのかなという風に感じています。そういったなかでもう一回自分たちのボールをつなぐサッカー、それこそ練習でやってきたことは”蹴る”サッカーではないので、それをやっていこうということで髙﨑ヘッドコーチと試合中も声を懸けるようになってからリズムができましたし、セットプレーも新沼GKコーチが相手を何試合も何回も相手を分析して得た狙いというのがそのまま出た形になって表れたゴールだったので、改めてやっぱりスタッフには感謝していますし、それを私がお願いした通りにゲームで練習してきたことを実践してくれた選手たちに感謝しています。
その後は我々が早く3点目を取れれば、もっと早く最終的な結果(5-0)のようなスコアになったのかもしれませんけれども、そこは我々らしいというか、お人好しのところが出たのかなというところで、最後は交代した2人の選手(高橋悠馬、谷口堅三)がまたそこで結果を出してくれたことも練習通りやってくれたことがそのまま出ましたので、本当に感謝しています。
我々は”残り6試合”というようにすごく声を掛けられることも多かったんですけれども、私は”6試合”とひとまとめに語りたくありませんでした。やはり毎週毎週、一試合一試合が勝負ですし、相手も違うわけです。ホームでやることもあればアウェイの地で戦うこともある。そういったなかで私が導き出した彼らに対する回答は「とにかく1試合、目の前の試合90分。延長もPKもない。90分とにかくやりきろうと。そのための準備をしてそこで全部完全燃焼させよう。それを6回繰り返すだけなんだ」ということを言いました。正直もう順位的な目標(7位以上)も厳しいと思っています。ですからそういうところに目標を置くんじゃなくて、とにかく練習でやってきたことを(リーグ戦の)舞台でおもいきって出す。これを繰り返してやっていこうといったところに目標を切り替えまして、今はやっています。
そういったなかでファーストゲームとなる今日の試合でホームに多くのサポーターを迎えて、このように皆さんと喜びを分かち合えたことに本当に心から感謝していますし、次へ向かうエネルギーをここでまた頂くことができました。また日々トレーニングに励んでですね、次の大分(トリニータ)戦に挑みたいという風に今は考えています。ありがとうございました。