初戦ということで非常に緊張感が高い中、なかなか本来自分の力が発揮できなかった選手が多く、思うようにゲームを運ぶことができませんでした。そこをリラックスさせることができなかったのも僕の責任だと思っています。
相手が「蹴ってくる」ということもわかっていました。背後にどんどん蹴って、こぼれを拾ってという戦い方をしてくることの予想はついており、その準備も1週間やってきましたが、それ以上に緊張感が大きく出た試合になってしまいました。
今回の開幕戦に関しては、厳しい船出となったと感じますし、洗礼を受けたという印象です。
今後に向けて、「修正」というよりも「慣れ」だと思っています。ゲームに対しての慣れというのがあると思いますので、そういう意味で各選手が徐々にJリーグに慣れていき、その雰囲気というのもそうですし、自分たちがやるべきことというのが思った通りにできるようになるように、続けるしかないと思っています。
■ボールをなかなか動かせなかった要因について(距離感・判断の部分)
本来ならしっかりと繋げるところを、ミスを怖がって縦に蹴ってしまい、ボールを奪ってもただ単にクリアしてしまった、という場面が非常に多く、そういったところが自分たちのリズムにできなかった要因だと考えています。
■相手は思い通りの形でゴールを奪い、岩手は持ち味が出せなかった、この差はどういった所か
最初の1点というところで、お互い緊張感の高い中でやっていて、先制点を取られ、流れが向こうに行ってしまったところにあると思います。そこでグルージャの選手たちが、いっそう緊張感がまた増してしまい、もう1点も取られてはいけないという怖さが出てしまったように思います。