【試合情報】2016明治安田生命J3リーグ 第29節vs鹿児島ユナイテッドFC 神川監督会見コメント
2016年11月13日

【神川監督 会見コメント】

まずは素晴らしい晴天のなか、桜島に抱かれた鴨池で鹿児島ユナイテッド(FC)さんの記念すべきJ3元年のホーム最終戦を戦わせて頂いたこと、素晴らしい雰囲気を作り出してくれたことに本当に感謝しています。そういう舞台で選手たちは本当にのびのびと90分間プレーして、最終的に貴重な勝ち点1をもぎ取って盛岡に戻れる、全ては鹿児島さんのおもてなしというかそういったところに我々が力を引き出させてくれたなという風に今は実感しています。

 

鹿児島さんは来季に向けて順位が上だったにも関わらずこういった苦しい状況に置かれているなか(鹿児島の)選手たちが毎試合しっかりと戦っているというのを映像で見させて頂いていて、我々としてもホームで負けていますし(5/8、第8節2-3)、何とか胸を借りて一矢報いたいなという想いで参りました。

 

ずっとここのところ貫いているのは”スタイル”ということで、「しっかりとボールをつないで相手ゴールに迫る」というのを鹿児島相手に何度も何度もやってやろうということでトレーニングをして臨みました。今週のトレーニングは本当に雰囲気が良くてですね、選手たちがいよいよ「自分たちで判断して戦えるようになってきたな」という実感を持って今日の試合に臨めましたのでそういった意味では入りも含めて良かったんじゃないかなと。

 

ただ前半ラッキーな形で先制してしかも1-0で折り返すことができた。「後半の入りがすごく重要だよ、相手は必ず前がかりに来るよ」ということを(ハーフタイムに)伝えました。また、ライン際での球際の争いなんかは相手に少し遅れを取っていることがありましたので、そういうところを注意して(後半に)入らせたんですけれども、まんまと自陣の深い所でボールを奪われて藤本(憲明)君に同点ゴールを許してしまった。これは本当に前節も含めてまだまだ改善の余地はあるなと。その後畑本(時央)が積極的にオーバーラップをして相手陣内の深い所でミスをしてしまった。その返す刀のカウンターでまた藤本君に2点目を献上した。今までのグルージャだったらもしかしたらここで、意気消沈して1-3になっていくような状況もあったのかなと。ただそういうなかで選手たちは本当に奮起して、益子(義浩)の投入も功を奏してもう1回スタイルに立ち返れたなと。そういったなかでセットプレーから貴重な同点ゴール、そして最後ドローで終われた。

 

選手たちが下を向かず最後まで戦ってくれたことには感謝しています。ただ、1-1になった時に垣根(拓也)であったりとか石井(圭太)であったりというボランチ、最終ラインも含めてですね、ちょっと(相手の攻撃を)受けるのを恐れて蹴り合いになってしまった。あれは我々の時間帯ではなかったなと。だから逆転されてしまったのではないかなという風に分析をしています。

 

あと1週間もう1回、ホーム最終戦、それがJ3の最終戦ということでしかも相手は栃木(SC)さん。最高の舞台が整っていますので、それに向けて1週間準備をしてですね、2016のグルージャのスタイルを余すことなく発揮できるように準備をしていきたいと思います。本当に今日は色々お世話になりまして、心から感謝しています。ありがとうございました。


 

質疑応答

 

-前回対戦同様、打ち合いになったわけだが鹿児島対策は何かあったか?

はっきり言って我々は対戦相手の準備をする余裕がほぼほぼなくてですね、自分たちの戦術や技術に磨きをかけるだけです。ただ鹿児島さんは前に出てくるパワーがすごくあるので1対1の時間はかなり割きました。数的同数のボールポゼッションであったりとか、3対3をやっていながら反対側では1対1で待っていてそこにボールを入れて加わっていくような、そういった「バトル」がそこかしこで起きるようなトレーニングを今週は意図的に時間を割いています。ただ逆に言うと(対策というのは)それくらいかなと。あとは自分たちのやるべきことに時間を割きました。当然セットプレーはニアですよね、五領(淳樹)君の巻きに対して冨成(慎司)君だったり、藤本君だったりがニアで合わせてという形で点も取っていたので、中原(優生)が裏で合せるという形も見ていたのでそこは対策していました。

 

-対戦相手から見て鹿児島の守備に対しての狙いは?

藤枝戦(第28節 藤枝MYFCvs鹿児島ユナイテッドFC)が一つヒントだったかなと。琉球戦(第27節鹿児島ユナイテッドFCvsFC琉球)に関してもそうですけど、どちらかというと(藤枝MYFC、FC琉球が)我々に似たようなスタイルを指向するチームなので、特に琉球ついては、琉球の方が精度は高いですが近いものがある。そのなかで背後ですよね。田中(秀人)君だったり水本(勝成)君のセンターバックの背後、ここを突いていけるんじゃないかなと。そこを突くことでラインが下がり、一番使いたいバイタル(エリア)も空きますし、そういったところを狙い目として考えていました。実際前半に牛之濵(拓)がスルーパスを受けて中に切れ込んで左足で打ったシュートがポストを叩いたんですけれども、ああいう場面なんかはいつもの我々の形が出せたなと。しかも鹿児島さんからするとやられたくないような形だったと思うので、ああいった形が一つ狙いとして出たのではないかなと思います。

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