【試合情報】チョコ南部PREMIUM スペシャルマッチ 2017明治安田生命J3リーグ第24節vsアスルクラロ沼津 菊池監督 会見コメント
2017年9月24日

IMGP2017

■菊池監督 コメント

前半の立ち上がり1分から相手のパワフルな攻撃を受けて、あの時間帯で失点するかしないかで、試合展開が大きく変わっていたと思うので、試合全体の印象として”よく耐えた”というのを象徴するような場面だったと思います。先制点を取った後、良い流れでゲームを進められたこと、後半に入って我々のセンターバックの間に入り込まれたところで失点につながった。相手のシュートミスなど相手に助けられた部分もありましたが、相手の攻撃をしっかりと”耐えて”勝てたことが収穫だったと思います。

 


質疑応答

■監督として初めての連勝となったが

(菊池監督):そうですね。連敗中は上手くいく部分もそうですが、悪い部分はかなりクローズアップされます。それでも応援して下さる方々の声が励みになっていたことと、選手たちの頑張りが今日の勝利につながったと思います。今週1週間の選手たちの意識というのはすごく高かったなと感じていました。

 

■前節の勝利から今節を迎えるにあたりチームに変化はあったか?

(菊池監督):戦い方に関しては”より相手の背後を取っていく”という部分が出たかなと。90分の中で良い時間帯、悪い時間帯というのがあると思いますが、悪い時間帯に押し込まれるのではなく、逆に押し返す力というのが必要だと思いますので、プレーの選択という意味では少しずつ出来てきたかなと思います。流れの中でチャンスを作るという部分に関してはまだまだ、今日はかなり相手が堅い守備ではありましたが、崩しきる場面は少なかったと思うので、そこをこじ開けていくトレーニングがもっと必要だなと感じました。今週も崩しのトレーニングはかなり行いましたが、相手あってのことなので、ゴール前の崩しについてはもっと追求していきたいと思います。セットプレーは狙い通りの形で得点が取れたので、そこについては良かったと思います。

 

■リーグ随一の得点力を誇る相手に対し、どんな準備をしてきたか?

(菊池監督):サイドからのクロスというのは沼津さんの得意な形の一つではあったので、中村(亮太)選手が立ち上がりは右サイドでプレーして途中から左サイドにポジションを変えた時に、我々の右サイドを狙っているというのがはっきりしたので、「1対1で負けないように」としか指示は出せなかったのですが、鈴木(達也)選手がヘディングで競り負ける部分はありましたが、それ以外で大きな崩れはなかったので、そこの個人的な課題に取り組んで欲しいかなと思います。”勝てないけど負けない”というようなプレーを心がけて欲しいと思います。

 

■連敗から、前節、今節にかけてプレースタイルがショートパス主体からロングボール主体に転換されたように見えるが、今後はどういった方向になるのか?

(菊池監督):個人的にですが、ショートパスもロングボールも同じだと思っています。どちらも相手の背後を取るための過程のひとつでしかないので、状況に応じて効果的なものを選択することが大事だと思います。より相手の裏への意識というのがゲームに出ているなとは思います。”パス”というのは”通す”という意味なので、そこには長短の差しかないと思っています。狙われているところに出すのではなく、狙われていないところに通す、且つそこに人が動いて入っていくことを目指しています。ただ闇雲にボールを前に前に蹴っているだけではないので、そこは技術的なところでずれたり、合わなかったりはありますが、遠くを見つつも近くも見ているか?という選手たちの判断も大事になってきます。裏を狙うばかりでは怖くないですし、つなぐだけでも怖くはないので、そのあたりの状況に応じた判断力というのも選手たちに求めていきたいと思います。スタイルの転換ではなく、上積みとしての選択肢のひとつという認識です。

 

■”耐えたゲーム”と評していたが、これまでは耐えられないシーンが多く結果に如実に出ていた。今日の試合とこれまでとの違いはどこにあるのか?

(菊池監督):”対戦相手はどう攻撃してくるか”というのを意識したトレーニングを行なってきたので、シンプルに相手のクロスに対するクリアの方向や、競り方というのが、狙い通りだったかなと。もちろん大柄な選手に競り負ける部分もありましたし、無駄なファウルがすごく多かったので、そこは改善したいと思います。ただ、選手たちは出来ることを良くやってくれたと思います。

 

■今日の試合はセンターバックの福田友也選手、畑本時央選手が相手の攻撃を跳ね返す場面が印象的だった。2人の評価を聞かせて欲しい。

(菊池監督):先日の秋田戦は彼ら2人の真ん中をワンツーでおもいっきり破られて、センターバックとしてやってはいけないプレーで失点してしまったので、そういったところを彼ら自身が気付いて、改善してくれたところが良かったと思います。空中戦も何度かを除いてほとんど勝っていましたし、ポジティブな評価に値すると思います。

 

■試合の終盤に相手の運動量が少し落ちたところでもロングボールを多用していたように見えた。セーフティなプレーという指示だったのか?

(菊池監督):私も「フリー」だと声がけしましたが、そこは状況が見えているかいないかというのはその選手自身の課題です。サッカーは状況が見えていれば、まず止めるというのが大前提だと思うので、そこについては全員で共有していきたいと思います。後半始まって20分くらいは押し込まれる展開が続いていたので、そういう場面でこそFWの選手がスペースに走ってボールを受けるといった動きが必要だと思うので、試合の流れを掴むという意味で、状況判断というのは今後も高めていきたいと思います。

TOPへ戻る

Advertisement